終盤に入りここ数話で一気に話が動き始めたので、自分が見始めた夏頃に比べれば「話がワケわからん上に遅々として進まねえじゃねえか!」というストレスは薄れて来てるんですが、変わって今度は話が進めば進むほど胸くその悪い展開になっていってるのは何でなんでしょう?。
つかさ、ワタルがファンがいあと人間のハーフってことは、番組始まる前からもうバンバンアナウンスされてた設定のはずなのに、何で残り10話を切った今頃になって、
『実はワタルはファンがいあと人間との間に生まれたハーフだったんだよ!』
『ええっ!? そんなぁ!? 僕はどうしたらいいんだぁぁー!?!?』
みたいな話やってんの?。
公式でその設定が伏せられてたならともかく、最初からその設定は表に出てたんだから、見てる方からすれば「そんなこと最初から知ってますが何か?」状態になるんですけど(;^_^A。
つかさ、前半は殆ど見てなかった私ですら知ってたよ? その設定。
劇中でワタル本人が知らなかったってのはもちろんアリだけど、最初からその設定を出している以上、自分の出自に悩むって話をやるならそれこそ前半のうちに入れておくべきだったんじゃなかろうか?。
少なくとも残り10話を切って、ここまでやって来た話の総纏めに入らなきゃいけないって時期にやる話じゃないでしょこれ。
しかもワタルの思考も言動も支離滅裂だし、入れる必要のないところでギャグ入れてますます不愉快な展開にしてるし、何かもうすべてが意味不明。
牙って小さなお友達には難解な内容だろうし、大きなお友達にとってはチープすぎる内容としか言いようがない。
つか、話の中核が男女の三角関係って時点でもうね……(溜息)。
メインキャラも、人数多い割に辛うじてでも好意的に見られるのがナゴさんとタイガだけ(この二人が私好みの美形だからと言うのは関係な……くはない、ある、ちょっとだけ)って有様だしなぁ。
あ、あと別の意味でガルる兄さん(ヒビキ好きな方には『ザンキさん』といえばわかりやすいかな)は、いいと思うけど。
あとのキャラは糞化してるか空気化してるかの二極だからねぇ。
総じて脚本が酷すぎるだろこれ、としか私には思えないんですが、牙のメインライターって大御所とか言われてる人なんだよなぁ。
しかもデンオー以外の全ての平成ライダーに関わってて、ある意味平成ライダーの礎を作ったような人だとも聞いたし、平成ライダーの王道とはこういうものなんだ! と言われれば他作品を殆ど見てない私には反論のしようもないし、まぁ好き嫌いの問題と言われればそれで片付くかも知れないんだけど、いやでもやっぱ酷すぎると思う、これ。
すごいというか、もう仮面ライダーじゃないよねぇ、あれ……って感じ。
残り10話を切ったところでこの展開じゃ、核心に触れる部分殆ど未解決(というよりなかったことにされてるものも既に多数ありな感じ)で、纏まりがないまま終わるんじゃないかって気がするよ。
何て言うか、オムレツ作ろうとして包みきれずに失敗して苦肉の策でスクランブルエッグにしちゃいました、みたいな感じになるんじゃなかろうか。
食べられるけど、形はぐちゃぐちゃみたいなね(苦笑)。
まぁ、強いて最近の牙のいいところをあげるとしたら、変身後のライダーの出番が以前に比べて増えたことくらいかな。
戦いの内容的には……主人公の牙が相変わらず弱くてあんまり話にならん感じはするけど、私が惚れ抜いたアンヨとお尻は健在でこの為だけに見る価値はあるし、本来の私の好みストレートど真ん中である細腰薄尻のサガも出てるからねぇ。
なのでストーリー展開的が胸くそ悪くて好みじゃなくても、ライダー目当てについ見てしまうという。
ある意味、術中に嵌められてるのかも知れん、私。