今更言うまでもありませんが、私は筋金入りのヲタ属で、腐女子を通り越した貴腐人です。
が、そんな私でもある時突然真人間に立ち返る瞬間というものがあります。
昨夜のこと。
誕生日プレゼントに抱き枕の中身を作ってくれる友達に内寸を聞かれていたので、連休に届いたばかりの抱き枕カバーを開封しました。
てっきり自分で頼んだモモちゃんカバーだと思ってたので、届いた時のまままだ開封してなかったんですが、箱を開けてビックリ！ 出て来たのは青い嫁の方でした。
別の友達がプレゼントに買ってくれたカメちゃんカバーが、先に着いていたようです。
この手の商品はどうしても画像の解像度に限界があるので、写真で見るより実物の方が印刷されてるキャラの画像が荒かったりする上に、被写体はカメの化け物の着ぐるみです。正義のヒーローである仮面ライダーですらありません、紛う事なき怪人です。
それでも袋からカバーを出して目の前に掲げながら「ウホー！ やっぱ俺の嫁はかわええ～v」とかなるわけですよ。
ヲタクの目には常に『萌えフィルター』という名の、何でも綺麗に補正してくれる素晴らしいものが標準装備されているからです。
で、るんたった～♪るんたった～♪しながらカバーの内寸を計っていたその時、不意にというか突然に真人間に立ち返る瞬間が訪れました。
いい歳ぶっこいた女が化け物の着ぐるみの抱き枕カバーを手に、だらしなく顔を緩ませているというこの現実——。
何か、人としてすごく大事な物を失っているような気がいたしました……orz。
いいのか？ こんなんでいいのか？ 自分！ こんな人生でいいのか！？ もしかしたら自分の人生を考え直した方がいいんじゃないのか！？ とか思ったその直後、
いんだよぉ！ 好きなものは好きなんだ、しょうがないんだよぉー！ 化け物の着ぐるみが可愛いのが悪いんだよぉー！ 美脚とか美尻とか美脚とか美尻とかで私の心を鷲掴みにした赤かったり青かったりするあんにゃろう共が悪いんだよぉー！ ええい面倒！ 二人纏めて愛してやる！
それこそ正に舌の根も乾かぬうちにあっさりと開き直り、何事もなかったかのようにまたるんたった～♪るんたった～♪になった私は、多分、一生真っ当な一般人としては生きられないんじゃないかと思います。
ていうか、何でこんな大人になっちゃったの？ 私……orz。
でもいいの、幸せだから。
あ～、モモちゃんも早く来ないかなっv