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夏の新刊

音信不通気味ですみません。
時期的にお察しいただけてるかとは思いますが、夏コミ新刊の追い込みやっておりました。
化け物の着ぐるみの尻を追っかけるのに忙しくて、消息不明になってたわけではないのよん(笑)。
というわけで、とりあえず発行の目処が立ちましたのでお知らせいたします。

夏コミ新刊ですが、当初予定しておりました双子パイ合同誌は諸事情により9月のパラ銀まで発行延期とさせていただきまして、夏コミにはポセカノ本『Gland Blue』の改訂版を発行させていただくことにいたしました。
要は再版なんですが、何と言うか、単純な『再版』とは言えないくらい中身を直したものですから、ここは『改訂版』とさせていただいた方が自分的にしっくり来るかな、という感じでして(;^_^A。
もちろん話の筋自体は弄っていないんですけど、文章の方はかーなーり弄らざるを得ず、結果として過去最大級のリメイク作業になったというオチでございます……orz。
再版なのに下手したら新刊作るより時間かかった原因は、これです。

この本、初版発行が7年前で再版したのが6年前だったので、結構時間が経ってる分大幅に直さなきゃいけない事は覚悟してましたが(って毎回これ言ってますけど)、今回はすごかった、想像以上でした。
ぶっちゃけ、本文を1から書き直したも同然で、初版再版時の原文は殆ど残せておりません(;^_^A。

再版本出す度に「○年前の私を目の前に正座させて、小一時間説教したい!」と言ってますが、この本のように特にジャンル始めの頃に出したものなんか、技術的に稚拙なのは言うに及ばず、とにかくひたすら勢いだけ! で書いてたのが丸わかり。
そういう勢いってのはジャンル始めの頃にしか出せないものなので、すっかり落ち着いてマイペースモードになった今となってはその勢いの一部が欲しい気がするのも事実ですが、何つーかもう、ホントにノリと勢いだけで書いてたから文法文脈整合性が伴ってない部分が多々あり、我ながら痛々しいなんてもんじゃありません。
直しを入れるということはつまり、その過去の文章を嫌でも読み直さなきゃいけないってことなんですが、自分が書いたものだけに古いものであればあるほどその読み直しがとんでもねー苦行になります。

ここ数年、自分の過去作品を色々直してみて実感したんですが、特に最初の方に書いたシリアスな話が総じて表現が回りくどい、文章がしつこいんですよね。
元々シリアスで重苦しい話というのが得意分野ではないので(読む分には大好きですが、自分が書くのはどっちかというと苦手)、多分、それを補おうとして当時の私はやたら小難しい(っぽく見える)言葉や回りくどい表現を多用してたんでしょうね。
スカスカな頭で無理して書いてたもんだから、何て言うか、すごく文章が空回りしてるような感じになってる。
当時、干物な脳みそで一生懸命考えて書いてたんだなっていうのはよーーーっくわかるんだけど、一つの言葉に三つも四つも不要な装飾つけて飾り立ててるような、そんな書き方をしてるから、結局言いたい事がぼやけてるというような印象です。
全体的にそんな感じなので、余計な装飾を取っ払って自分が書きたかった要点を整理(推測)して、不要な部分はガンガン削りつつ、何でこれが抜けてるの? という部分を付け足して文章を書き直したら、

ページ数までまるっと8P増えました……orz

削ったのに増えてるこの不思議。

先に申しました通り、殆どリメイク版と言っていいとはいえ再版である事に変わりはないので話の筋自体は全く変えておりません。
ただ六年以上の月日が経ってから書き直しているものなので、当時に比べ私本人の解釈や考え方が微妙に変わってる部分があったり、何よりも文章の書き方が少なからず変わってるので、話全体の印象そのものはもしかしたらかなり変わってしまったかも知れないです。
その辺は初版、ないし再版の方を読んでくださった方にしかわからない部分ではありますけれども(笑)。

と、いうわけで言い訳が長くなりましたが、夏の新刊はポセカノ本リメイク版ということになりましたので、よろしくお願いいたします。
それからミロカノ本『Deperture』も、夏コミに合わせて増刷して再頒布させていただきます。

お知らせ::オフライン
2009.08.12 00:12

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