◆ラヴ・シエスタ
久しぶりにサガと平日の休みが重なったこの日、アイオロスは午前中から双児宮に来て寛いでいた。
というよりも、昨夜人馬宮に泊まったサガが帰宅する時に一緒についてきただけというのが正解ではあったが。
起きて来た――正確にはサガに起こされてやっと起きた――カノンは、リビングにいるアイオロスを見て目を丸めた。その目は「何で朝っぱらからお前がここにいるんだ?」と言っていたが、すぐに状況を察したか、結局呆れたように溜息を一つついただけで、カノンはアイオロスに向かってもサガに向かっても軽く挨拶をしただけでそれ以上は何も言わなかった。
そのまま三人で朝食をとり、仕事に行くカノンを送り出してから、アイオロスはサガと二人で文字通りのんびりゆったりまったりとした時間を過ごした。
これと言って何をするでもなく、ただお茶を飲みながら他愛のない雑談をしたり、家事をするサガの姿を頬を緩めながら見ていたり、時にテレビをつけてニュース番組を見たり、サガが作ってくれた昼食を食べて、またのんびりと時を流して……それはさながら熟年夫婦の隠居生活に近いものがあったが、普段は聖域の教皇補佐として忙しく立ち働いているのだから、たまにはこういうただただひたすらのんびりとだけする日があってもいいだろうとアイオロスは思う。
そんな風に無為な時間を過ごし(もっとも無為な時間を過ごしているのは、アイオロスだけかも知れないが)、午後の三時を回った頃、サガが茶を入れる為に再び席を立った。

「ふぁ……」

サガがキッチンに消え、リビングに一人残されたアイオロスは、突然強い眠気に襲われて大欠伸をした。
そういえば昨夜は、『純粋』な睡眠は殆ど取っていなかった。寝入ったのは確か明け方近くで、起きたのが7時30分にもなっていなかった頃だから、実際の睡眠時間は2〜3時間程度といったところだろう。
不眠不休で千日戦える聖闘士なのだから、この程度は睡眠不足に入らないといえば入らないが、とはいえ戦闘時と平時ではわけがちがう。
聖闘士であろうがなかろうが、眠いものは眠いのだ。

お茶を飲んだ後に昼寝でもするかな、もちろんサガと一緒にぴったりと寄り添って――。
眠気でぼんやりとし始めた頭でそんなことを考えながら、アイオロスはまただらしなく頬を緩ませた。




十数分ほどしてコーヒーと茶菓子を手にリビングに戻って来たサガは、そこに居るはずのアイオロスが忽然と消えている事に気付き、軽く目を瞠った。

「アイオロス?」

無人の空間に向かって名を呼んでみるが、やはり返事はない。
アイオロスが自分に何も言わずに帰るわけはないし、トイレにでも行っているのだろうか? と首を傾げつつ、サガがソファを回り込むと、

「あ……」

視界に飛び込んで来た思いもかけぬ光景に、サガは無意識に小さな声を上げて、ピタリとその場に立ち止まった。
居なくなったと思っていたアイオロスが、ソファの上に大きな身体丸めるようにして横たわり、寝ていたからだ。
その格好から察するに、座ってうたた寝しているうちにソファの上に倒れ込んでしまったようである。
だがこんな見るからに窮屈そうな格好であるにも関わらず、アイオロスはサガの気配にすら気付く事なく、文字通り熟睡している。
サガは呆れたように目を瞬かせた後、すぐにその目を優しく細め、コーヒーと茶菓子の乗ったトレイを音を立てないようにそっとテーブルの上に置いた。
そうしてアイオロスの傍らに屈み込み、そっと膝をつく。

「アイオロス」

サガはゆっくりと唇を近づけ、もう一度名前を呼んだ。
その吐息が頬に触れても、アイオロスが目を覚ます気配は全くない。
こんなに至近距離に人が居るのに気付かずに寝ているなど、戦士として多いに問題ありかも知れないが、裏を返せばそれだけ安心し切っている証拠とも言えるだろう。
不穏な空気や敵意、殺気などを感じない限り、アイオロスは一度寝入ってしまったらそう簡単に起きる事はない。
軽やかな寝息を立ててぐっすりと眠り続ける恋人の、少年の頃の面差しを残す無邪気な寝顔に微笑を誘われ、サガは思わず口元を綻ばせた。
こんな狭いところでこんな格好で寝ていてはさぞや窮屈だろうから、一度起こして寝室のベッドで寝直させようと思ったのだが、どうにもこうにもこの寝顔を見ていると起こすのが可哀相になってしまう。
数秒の間どうしようかと迷った後、サガはゆっくり立ち上がり、やはり音を立てないようにしてその場を離れるとそのままリビングを出て行き、そして数分後、ブランケットを片手に戻って来た。
結局サガはアイオロスをここでこのまま、気の済むまで寝かせてやる事にしたのである。
サガは再びアイオロスの傍らに腰を落とすと、持って来たブランケットをそっと静かにその身体にかけ始めた。
いくら室内は暖房で暖かくしているとは言っても、季節はまだ冬。そのまま放置しておいて、万一にでも風邪などひかれたら大変だからだ。
――アイオロスの事だから、大丈夫だとは思うが。

ブランケットをかけるサガの手がアイオロスの肩に触れ、直後、ピクッとアイオロスの睫毛が揺らめいた。
それに気付いたサガの手が、そこでピタリと止まる。
手が触れたせいで目を覚ましてしまったか? とサガはアイオロスの顔を凝視したが、閉じられた瞼が開く事はなく、相変わらずの規則正しい寝息が鼓膜に響き、サガは内心で安堵の溜息を漏らした。

だが安心したのも束の間、今度はアイオロスがモゾッと身動いた。
やはり起こしてしまっていたか? と、再びサガがアイオロスの顔に視線を戻す。たがやはり瞼が持ち上がる気配はない。何となくサガが様子を伺うように視線を止めていると、やがてアイオロスの腕がのろのろと持ち上がり、それが更にゆっくりとサガの方へ伸びて来た。
起きてるのか? それとも寝たふりをしているだけなのか?? とサガがハテナマークを飛ばしまくっているうちに、アイオロスの腕がサガの首に絡められ、そうしてそのままゆっくりとした速度でサガの身を引き寄せ始めた。
まったく警戒をしていなかったサガが、『え? え?』と更にハテナマークを量産しているうちに、気付けばサガの身体はアイオロスの腕の中にすっぽりと収まってしまっていたのだった。

「アイオロス? 起きているのか?」

アイオロスの腕の中で――それでも極力控えめに――身を捩り、サガはアイオロスの顔を伺い見た。
たがやはり瞼は固く閉じられたままだし、とはいえ狸寝入りを決め込んでいるといった風でもなく、完全に寝入っている事は明らかだった。
ということは――

「……またか」

掠れるような声で一人言ちて、サガは小さく吐息した。
実はサガは、もうこんなことには慣れっこだったからだ。
アイオロスには何と言うか、子供の頃から抱き癖のようなものがあって、寝ている間に掛けている毛布を器用に丸めて抱き込んでみたり、枕を抱き込んでみたり……自分と一緒に寝ている時にはまぁ、自分を抱き込んでみたりと、とにかく何かを抱き込んで寝るのが好きと言うか、そんな癖があるのである。
好きとか癖とか言うよりも、もしかしたら何かを抱き込んで寝る事で『安心感』を得ているのかも知れない。
いわゆる『ライ●スの毛布』というやつなのだろうとサガは思う。
毎日毎晩必ずと言うわけではもちろんないし、こればかりは直せといって直せるものでもないのでそれはそれで構わないのだが、一緒にベッドで寝ている時ならまだしも、こんなところでしかもこんな体勢で抱き込まれるのは少々困りものであった。
アイオロスはぐっすり眠っているし、腕の中に安心毛布(?)はあるしで快適かも知れないが、サガの方は窮屈で仕方がない。
アイオロスの抱き癖を忘れて迂闊に近付いてしまったのが失敗の元だったとサガは思ったが、正しく後悔先に立たずである。

さてどうしたものか、とサガは思案を巡らせた。
大きく身動けばアイオロスを起こしてしまうし、寝ているくせにしっかりとした力で抱き込まれているのでアイオロスの眠りを妨げないようにそこから抜け出すのは難しい。
かといってアイオロスが自然に目覚めるまでこのままの体勢でいるのは聖闘士といえどもつらいので、何とかしてアイオロスの腕の中から脱したいというのがサガの本音であった。

窮屈な体勢のままサガはしばらく考え込んでいたが、やがて何気なく横に流した視線の端である物を捉えた。
それを見つけた瞬間、ちょうどいいとサガは表情を閃かせると、念動力でそれを手元へ引き寄せた。
リビングボードの上から瞬時にサガの元へ移動してきたそれは、巨大なド●ルドダックのぬいぐるみである。
これは童虎とシオンが東京ディ●ニーリゾートに行った時に、お土産に買って来てくれたものなのであった。
余談だが童虎とシオンは、黄金聖闘士全員にもれなく(本人達曰く公平に)土産を買って来ていたので、現在十二宮の各宮にドナ●ドダックやら、ミ●キーマウスやらミ●ーマウスやら、くまのプ●さんやらの巨大ぬいぐるみがあったりするのだが、260歳超えの爺様達がこれまた全員20歳超え(一部三十路間近)の野郎の集団――しかも全員まがりなりにも『戦士』である――に買って来るには甚だ相応しくない土産で似合わないにも程があり、もらった時には一同苦笑いを浮かべる事しか出来なかったが、まさかそれが役に立ってくれる日が来ようとは、人生何が幸いするかわからないものである。

サガは手にしたドナル●ダックのぬいぐるみを、そ〜〜っとアイオロスの顔に近付け、特徴のある形の尻の部分で小刻みに頬を撫でた。
そのボアの感触がくすぐったいのか、アイオロスが睫毛を震わせて僅かに眉間を寄せる。だがぐっすり寝入っている時のアイオロスはこの程度では目を覚まさないと、長年の経験から絶対の自信を持っているサガは、尚もド●ルドダックの尻でアイオロスの頬を撫で続けた。
するとしっかりとサガの身体に回されていたアイオロスの腕の力がふと弛み、間もなく肩にかかっていた手が僅かに外された。
今だ! とサガは素早くそこから抜け出ると、それ以上の素早さでドナ●ドダックのぬいぐるみを自分の身代わりにアイオロスの腕に押し付ける。それは正しく、電光石火の早業であった。
一瞬だけ何かを探すように空を彷徨ったアイオロスの手は、すぐに押し付けられたドナル●ダックを捉え、今度はそれを腕の中に抱き込むと、再び軽やかに寝息を立て始めた。
目論み通りに事が運び、サガはホッと安堵したと同時に何故だか妙に可笑しくなって、思わず小さく吹き出してしまった。
ちょうど自分の上半身と同じくらいの大きさのぬいぐるみを抱き込んで眠るアイオロスの姿はとても27歳には見えず、サガに十数年前の少年時代を懐かしく想起させたからだ。



仕事を終え帰宅したカノンは、リビングに入るなり視界に飛び込んで来た光景に唖然呆然として言葉を失った。
無理もない、ソファの上にはぬいぐるみを抱えたマッチョ男がガーガー寝ているし、その傍らでは自分の兄が床の上にぺたんと座り、ニコニコと微笑みながらその様子を見守っているのである。
恐らくカノンでなくとも同じ反応を示したであろうと断言出来るほどに、その光景は第三者の目には異様であった。

「なっ、何これ!?」

「しっ!」

強いて気を取り直し、カノンが声を絞り出すと、振り向いたサガが小さく叱責の声を上げて人差し指を唇に当てた。

「大きな声を立てるな、アイオロスが起きてしまうだろう」

直後、カノンの脳裏に直接サガの声が響いた。
サガはわざわざテレパシーで話しかけて来たのである。
やれやれ、ご苦労様なこったと更に呆れながら、仕方がなくカノンもテレパシーでサガに聞き返した。

「何なんだよ? これ?」

「何だと言われても、アイオロスだが……」

「んなことはわかるって。オレが聞いてるのはそういうことじゃなくて……」

カノンはサガの的外れの返答に一気に脱力した。
からかわれてるのか、はたまた素でボケられているのか? ――恐らく後者だろうが、いずれにしてもとんてもない方向にボールを投げ返された事だけは事実である。

「オレは何でアイオロスがこんなとこで、こんな格好で寝てんのかって、その理由が聞きたいんだけど」

何でこんな事を一から説明せにゃならんのだと、カノンは非常にバカバカしくなった。

「疲れが溜っていたらしくてな。私がちょっと席を外している間に、ここでうたた寝をしてしまったらしい」

「うたた寝ぇ〜? 爆睡って言わないか? これ」

これはどこからどう見ても、うたた寝と言うレベルの寝方ではない。
声を立てずに会話をしているとは言っても至近距離に二人の人間がいるのだ。うたた寝レベルの浅い眠りであれば、その気配だけで充分目が覚めるだろう。
ましてや自分達は、一般人ではないのである。

「それだけ疲れているのだろう。こんなところで寝かせておくのもどうかとは思ったのだが、気持ち良さそうに寝てるから起こすに起こせなくてな」

仕方がない、といった風を装っているが、その割には妙に楽しそうと言うか嬉しそうと言うか幸せそうに見えるのは、自分の気のせいだろうか?。
いや、気のせいではないだろう。

「いつから寝てんの?」

「三時過ぎ……くらいからだったと思うが」

「はぁ!?」

それを聞いてカノンは、またもや目を丸くした。

「何だよ、それじゃもう二時間も寝てんじゃねーか。充分だろ、起こせよ」

現在時刻は五時をほんの少し回ったところである。
寝たばかりとか、せめて一時間程度しか経っていないというならともかく、二時間も寝かせてやったのならいい加減起こしたところでバチは当たらないだろう。
ていうか真剣に叩き起こせ! とカノンは思っていた。
だがそれはそれとして、アイオロスが三時過ぎからずっとここで寝ていたという事は、サガも二時間もの間こうしてずーっとアイオロスの傍らに座っていたということなのだろうか?。
どちらかというとそっちの方が気になるカノンであった。
多分、そうだろうなとは思うのだが――。

「いや、もうこの際だから思う存分寝かせてやろうと思う。多分、あと一〜二時間もすれば起きると思うし」

「ということは、アイオロスが起きるまでずっとそうしている気ですか? お兄様?」

からかうようにカノンが聞くと、サガは「さぁな」と素っ気なく答えてはぐらかした。
それはつまりイエスってことだなと、カノンは理解した。
素直じゃない兄の性格など(人の事は言えないが)、嫌というほど知り尽くしている。

「それはそうと、何でコイツ、ぬいぐるみ抱き抱えて寝てるワケ?」

「うん? ああ、これはまぁ成り行きでな」

サガはまたもや曖昧に答えをぼかしたが、それでカノンはその成り行きとやらを察した。
恐らく最初は、ぬいぐるみではなくサガが抱き抱えられていたのだろう。
リビングの片隅にあったぬいぐるみを、アイオロスがわざわざ持って来て抱っこして寝たとはさすがに思えないし、となると導き出される答えなど自ずと一つに限られて来る。
そこまでの答えが出れば現状に至る経緯を推察する事は容易かったが、とはいえ、正直こればかりはカノンもアイオロスを笑うに笑えなかった。
何故ならカノンは、自分にもアイオロスと同じような癖がある事を、少なからず自覚しているからである。
目が覚めた時に枕やら毛布やら――最近ではミロやら――をしっかり抱き抱えていたなんてことが、実はカノンにも頻繁にあるのだが、その時のバツの悪さと来たらとてもじゃないが言葉でなど言い表せない。
それを思うと身につまされて、さすがに笑えないのだ。
いや、もちろん自分の事など棚上げして爆笑する事も出来るのだが、今回の場合は相手が悪い。
この場合の相手というのはアイオロス本人ではなくサガの事で、実兄たるサガは当然、カノンのそんな癖をも熟知しているからである。
アイオロスの事を笑ったところで、「お前は人の事は笑えんだろう」と一蹴されるのがオチだ。

「っつか、でっかいマッチョ男が巨大ぬいぐるみを抱えて寝てる図ってのは、ほんっっとにむさ苦しいもんだな。可愛げの欠片もねえ」

だがこれくらいは許されるだろうと、カノンが率直な感想を述べると、

「そうか? 私は結構可愛いと思うぞ」

寝ているアイオロスに視線を向けたまま、サガがくすっと笑いながら即答した。
冗談めかしてはいたものの、その中に紛うことなき兄の本気を見て取って、カノンは今度こそ呆れ果てた。
呆れたというより、可愛い!? これが!? どこをどうしてどうやって見たら可愛く見えるんだ!? と、兄の視力と感性を本気で心配してしまったくらいである。
アイオロスの目と脳みそには変なフィルターがかかってるからしょうがないと常々思っていたが、どうやらその変なフィルターは自分の兄の目と脳みそにもしっかりかかっているようだった。
カノンは諦めたように溜息をつくと、それ以上は何も言わずに黙って踵を返した。

「どこへ行くのだ? カノン?」

立ち去ろうとする気配を察し、サガは弟の方へ視線を転じた。
カノンも足を止めもう一度サガを振り返ると、意地悪っぽく唇の端をつり上げて、厭味をたっぷりに含ませてサガに言った。

「何かオレはお邪魔みたいですからね、早々に退散しようかと思いまして。ミロんとこにでも行っててやるよ。だからどーぞ、二人でごゆっくり」

「そうか。それは気を使わせてすまんな」

いつもだったらこんなことを言われたらサガは真っ赤になって怒るはずなのに、今日に限ってはその厭味はまるで通用しなかった。
サガはあっさりと短く弟の気遣いに礼を言うと、すぐに視線をアイオロスに戻してしまったのだ。
見事な肩すかしをくらったカノンは思わず目をまん丸く見開いて兄の横顔を凝視したが、サガの方はどこ吹く風でもうカノンのことなど気にも止めていなかった。
どうやらぬいぐるみを抱えて寝るアイオロスが、サガの何かのツボに入ってしまったらしい。
もう好きにしろよ……とカノンは内心で呟き、今日一番の大きな溜息をついてから、帰宅したばかりの自宅を再び後にしたのだった。

post script
射手座のO型には、どうも抱き癖があるらしい――ということを、自分の身近にいる射手座O型人間二人(笑)から見て取り、そういえばロスも射手座のO型だったということで思いついたネタです。
マッチョな戦士とファンシーなぬいぐるみという、壮大なミスマッチを笑ってお楽しみいただけたら幸いです。
因みに射手座O型人間に100%抱き癖があるかどうかは知りません(笑)。
もしこれを読んでくださった方の中に射手座O型の方がいらしたら、こっそりご自分の抱き癖の有無を教えていただけたら嬉しいです。

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