◆一途な夜 無傷な朝
ひんやりとした微風が頬を擽る感触で、カノンは目を覚ました。
意識が浮上する速度に合わせ、ゆっくりと瞼を持ち上げる。
開けた視界に飛び込んで来たのは、まだ夜闇の色を濃く反射している白い天井だった。
その色合いからしても、まだ夜が明けていないことは確かだった。正確な時間はわからないが、恐らくはまだ真夜中なのだろう。
だがカノンに覚醒を促した微風は、今もそよそよとカノンの頬を優しく撫で、枕の上に散る青銀の髪を微かに揺らしている。
この風は一体……? と、カノンが風の吹き込んで来る方向へ視線を動かすと、テラスに続く窓が半分だけ開いていて、レースのカーテンが軽くはためいているのが見えた。
そしてそれと同時に、カノンは隣に寝ているはずのジュリアンの姿が消えていることに気が付いた。

「ジュリアン様?」

カノンは半身をベッドから起こし、独り言のようにその名を呼んだ。
その後ぐるりと部屋の中を見回していたが、やはりジュリアンの姿はない。
状況から考えて導き出される答えは一つしかないだろう。軽く気配を探ってみると、やはりベランダの方にジュリアンの気配を感じた。
こんな夜中に一人起き出して一体何をしているのかわからないが、このまま知らんぷりを決め込むわけにはいかないだろう。
カノンはベッドを降りると素肌の上にナイトローブを纏い、静かにベランダの方へ向かった。





ジュリアンはベランダで、カノンと同じようにナイトローブ一枚だけを纏った姿で眼下に広がるエーゲ海を眺めていた。
静かに佇むジュリアンの背を何とはなしに数秒見つめた後、カノンはその背に向かって声をかけた。

「ジュリアン様」

カノンの気配に全く気付いていなかったジュリアンは弾かれたように振り向き、そしてカノンの姿を認めると安堵したように一気に吐息した。
今のジュリアンは――大財閥の当主という特殊な立場は別にして――ごくごく普通の16歳の少年、気配だけで他人の居場所を察することはできない。この反応は、当然のことであろう。

「カノン……」

「こんな夜中にそんな格好で外に居たら、風邪をひきますよ」

そう言いながらカノンはくすりと微笑を溢し、ジュリアンの隣に並んだ。

「あなたこそ」

同じように小さな笑いを溢しながら、ジュリアンはそう応じた。
聖闘士であるカノンはこの程度で風邪などひくわけもないが、ジュリアンがそんなことを知る由もない。

「すみません、起こしてしまったようですね」

「いえ、それは別にいいのですが、一体どうなさったというのです? こんな時間にこんなところで……眠れなかったのですか?」

「そういうわけではないのですが、ちょっと目が覚めたら今度は寝付けなくなってしまって……」

それで、何となく……と言葉を曖昧にして、ジュリアンは夜空を見上げた。
その横顔にどことなく翳りが差していることを見て取って、カノンは僅かに眉を顰める。

「何かお気にかかることでも?」

さり気ない口調で、カノンはジュリアンに聞き返した。
その様子からして、ジュリアンが何かしらを思い煩っているのが明らかだったからだ。

「気にかかることと言うか……」

ジュリアンはまた言葉を濁しながら、空へ向けていた視線を眼下の海の方へ落とした。
そのままジュリアンは沈黙したが、カノンは先を促すような真似はせず、静かにジュリアンが口を開くのを待っていた。

「……本当に……よかったのですか?」

「え?」

たっぷり一分以上の無言の時が流れた後、ジュリアンが躊躇いがちにその沈黙を破った。
だがその声は穏やかな波音にかき消されてしまうほどに小さくて、一般人だったらジュリアンが声を発したことすら気付けなかったくらいであろう。
何しろカノンにすら、はっきりと言葉が聞き取れなかったくらいなのだから。

「良かったのですか? 本当に」

ジュリアンは三たび視線を動かし、カノンの顔を見上げた。
だが今度は言葉こそはっきり聞き取れたものの、その意味はやはり不明瞭であった。

「何がですか?」

「あなたが……」

「私が?」

「私の元へ来たことが……です」

ジュリアンの言葉に、カノンは思わず息を飲んだ。

「どうなさったのです? いきなりそのようなことをおっしゃるなんて」

半瞬の間を置いた後、カノンが苦笑混じりにジュリアンに問い返した。

「いきなりというか、ずっと考えてはいたのです。あなたが私の元へ来てくれたことは、素直に嬉しい。でも果たしてそれでよかったのだろうか? と」

「何故、そのようなことを?」

「あなたには大切なものが、守りたい何かがあったはずだからです。でも私の元へ来る為に、あなたはそれを捨てざるを得なくなってしまった。つまり私が自分のわがままを押し通す為に、それを捨てさせてしまったのではないかと」

「………」

大切なもの、守りたい何か……か。
カノンは心の中でその言葉を反芻した。
それと明確に意識したことはないが、長い長い憎み合いとすれ違いの年月を経てようやく手に入れた兄との平穏な暮らし――確かに自分はそれを何よりも大切に思ってきたし、この場所を、兄とともに在る時間をずっと守っていきたいと思っていたのは事実かも知れない。

「そのことがずっと気掛かりなのです。私はあなたに、とても大きな犠牲を払わせてしまったのではありませんか?」

言いながら瞳を伏せるジュリアンを、カノンは複雑な思いで見つめた。
以前の――海皇の魂の依代となる前のジュリアンであれば、こんなことは絶対に言わなかったはずだ。というよりも、思い至ることすらなかっただろう。
望む物は何でも、どんな手を使ってでも手に入れ、自分の思い通りにすることが彼には出来た。それだけの力が彼にはあった。他者からすればそれは大財閥の御曹司ゆえに許される特権であっても、彼にとってはごく当たり前に持ち合わせているものだったのだ。
そんな環境に身を置いていれば、他者を思いやる気持ち自体が欠如してしまうのも不思議ではない。
そう考えれば、間違いなくジュリアンの人間性はいい方向へ変化したと言えるだろう。
だがジュリアンの人格に大きな変化をもたらせた要因、それは他でもない自分が作ったものだ。
かつての自分が私利私欲の為にジュリアンを利用した結果生まれた、言わば副産物のようなもの――そして変わってしまったのは、彼の人格ばかりではない。彼の人生そのものも、恐らく大きく変わってしまったことだろう。
それを思うと、やはり心中穏やかではいられなくなるカノンだった。

チクリと胸の端が痛んだ。
だがその痛みに耐え、カノンは努めて明るい表情を作ると、

「それはジュリアン様がお気に病まれるようなことではありません。確かにジュリアン様が仰る通り、私にも大切に思うものはあります。ですが人間誰しも一つくらいは大切なもの、守りたい何かを持っているはずです。私が特別な何かを持っていたわけではありませんし、第一私はそれらを捨てた覚えも何かを犠牲にして来た覚えもございません」

「カノン」

「私はただジュリアン様にお仕えしたいと思ったから、お傍に参っただけです。それによって失ったものなど、何一つありません。どうぞご安心ください」

カノンがきっぱりそう言い切ると、ジュリアンの表情がはっきりと安堵したように緩んだ。

「そう言っていただけると私も気が楽になります。ですが……」

だがその表情はすぐに消え、

「それはそれとして、もう一つ気掛かりなことはあります。あなたはサガ――お兄さんと離ればなれに暮らすことが、本当は嫌だったのではありませんか?」

唐突に痛いところをつかれて、カノンは不覚にも表情を強ばらせ、思わず絶句した。
ジュリアンはカノンのその変化に気付いているのかいないのか、小さく一息だけついてから言葉の先を続けた。

「ソレントから聞きました。あなたとサガは何か事情があって、随分長い間離れ離れで暮らしていたそうですね。最近になってようやく一緒に暮らせるようになったばかりだったそうではありませんか」

つい二〜三日前、何かの拍子にソレントからその話を聞いた時から、ジュリアンの頭の中からそのことが離れなくなっていた。
ソレントは詳しい事情は知らないと言っていたし、それこそがカノンの一番大切な、そして守りたいものであるということにはもちろん気付いてはいなかったが、それでも直感的に感じるものがあったからだ。

「それを私が引き離してしまったのかと思うと、申し訳なくて……」

そこまで言って、ジュリアンは一層顔を伏せた。
ものの見事に虚を……というより半ば以上図星をつかれ焦ったカノンだったが、すぐに気を取り直し、

「ジュリアン様」

少しだけ身を屈めるようにしてジュリアンの顔を覗き込み、視線を合わせると、くすりと小さく笑ってみせた。

「確かに私達兄弟は、拠ん所のない事情で長い間離れて暮らしていました。しかもそのうちの十数年は私が所在不明になってたこともあって、一緒に暮らしてた時期が短いことは事実です」

「所在不明? あなたがですか?」

「はい」

少し意外そうに目を瞬かせるジュリアンに向かって、カノンは笑みを深めて頷いた。

「兄はずっと一所におりましたので私はずっと兄の所在を把握しておりましたが、兄の方は私の居場所に皆目見当もつけられず、終い最後には死んだものと思って諦めていたそうです。それはそれで結構酷い話だとも思いますが、その頃から比べれば今は所在も何をしているかもはっきりしている分、余計な心配もせずにすみますから兄も安心しきってるようです。それに地球の端をと端に別れて暮らしてるわけでもなく、同じギリシャに居るんですから会おうと思えばいつでも会えますし、一緒に暮らしてなくたって兄弟は兄弟です。その縁が切れるというわけではないのですから」

地球の端と端に別れててもすぐに会えるけどな、とカノンは心の中でだけ呟いた。

「ですが同じ屋根の下に居るのと居ないのとでは、やはり違うでしょう。あなただって赤の他人の傍に四六時中居るよりは、お兄さんの傍に居た方がずっといいのではありませんか?」

「相手は近親者ですからね、一緒にいて一番気楽な相手であることは否定しません。でもウチの兄は神経質で小煩いところがあって小言が多いもので、却って気詰まりすることも多々あるんですよ。それが原因で大喧嘩になったことも一度や二度ではありませんからね。私達兄弟は、むしろ離れて暮らしていた方が仲のいい兄弟で居られるのか知れません」

これは嘘ではないが、反発していた昔はともかく、今は口で言うほど気詰まりに思っているわけではない。
煩いなと思うことも多々あるが、小言を言われること自体に幸せに感じられることもあったくらいなのだから。

「長い間一緒に居られなかった分、お兄さんに甘えたいとか……そういう感情もおありなんじゃありませんか?」

ジュリアンのその問いには、さすがにカノンも目を丸くせずにはおれなかった。
というより、危なく「はぁ!?」と聞き返してしまいそうになったくらいだった。
笑い飛ばそうかとも思ったが、ジュリアンの方はどうやら大真面目に聞いているらしく、とてもじゃないがそんな雰囲気ではない。

「私はもう子供ではありませんよ、ジュリアン様。兄に甘えたい年頃など、とっくのとうに過ぎてます。それより以前に私達は兄弟とは言っても双子ですから、兄に甘えたいという意識自体が昔から希薄なんです」

最近のサガとカノンをよく知る第三者がこれを聞いたらきっと疑問符を目一杯飛ばしながら首を傾げるだろうが、カノン本人はそれと信じて疑ってはいなかった。

「先ほども申しましたが、どうかそのようなことはお気に病まないでください。私はこうしてジュリアン様にお仕えすることが出来て、本当によかったと思っているのですから」

これは正真正銘、カノンの本心であった。
この程度のことで自分の罪を贖えるとはもちろん思っていないし、自己満足以外の何ものでもないこともわかっているが、それでも何も出来ないよりは遥かにいい。
結果的にようやく得ることの出来た兄との暮らしを捨てる形にはなったが、カノンは自分の決断を後悔してはいなかった。

だがそれでも、ジュリアンの表情は晴れなかった。

「あなたが……そうまでして私に尽くしてくれる理由は一体何なのです?」

そう問い返すジュリアンの瞳には、心許ないくらいの月光の下でもはっきりと見て取れるほどの不安の色が浮かんでいる。
微笑をたたえていたカノンの表情が、僅かに一瞬だけ曇った。

「あなたは、何か私に対して負い目のようなものを感じている。だから私のわがまま……と言うより無理難題を聞いてくれて、無条件で私に献身してくれようとしているのでしょう。だとしたら……」

ジュリアンにポセイドンの魂が宿っていた当時の記憶は残っていないが、カノンが自分に、決して小さくはない負い目を持っているのであろうことは漠然と感じ取っていた。
一体それが何なのか、今の今まで口にしたことはないまでもジュリアンはずっと考え続け、自分の記憶の中を暗中模索し続けていたのである。
だが未だその断片すら掴むことは出来ず、それが悔しいとでもいうかのようにジュリアンは唇を噛み締めたが、それは同時にそれ以上言葉を続けることができないからでもあった。

カノンが自分に対してどんな負い目を持っているのかはわからない。
だがもしそれがなくなれば、カノンは再び自分の元を去ってしまうかも知れない。
カノンの負い目を盾にするような真似はしたくはないし、何より自身のプライドにかけてそんなことはできない。
きっと自分は、不自然な形でカノンを自分の元へ繋ぎ止めているのだろうことは、最初からわかっている。
無理をしないくていい、元の生活に戻ってください――自分がそうカノンにそう告げることが出来ればいいのだということもわかってはいるのだが、それでもジュリアンはそれを言うことが出来なかった。
たった今口に出して言ったように、それが自分のわがままであり、そもそも無理難題であったこともよくわかっている。
だがそれとわかっていても、ジュリアンはカノンの存在を再び失ってしまうことがやはりどうしようもなく怖かった。
その恐怖感が、ずっとジュリアンの思考や言動に歯止めをかけてしまっているのである。

それっきりジュリアンは黙り込んだが、カノンはジュリアンの単純ならざる内心をほぼ正確に察していた。
先刻よりはっきりとした痛みが胸の奥を走ったが、カノンはそれを振り切り、

「ジュリアン様」

今度は語りかけるように、その名を呼んだ。
ジュリアンはその呼びかけに緩慢な動作で答え、俯けていた顔を少しだけあげた。

「それは詮索しないと、以前ジュリアン様は私に約束してくださったはずですよ」

努めて口調を軽くして、カノンは言った。
あ……とジュリアンの唇から、短い声が漏れる。
カノンの言う通り、確かにジュリアンはそれをカノンに約束している。
カノンは小さく頷いてから、先を続けた。

「ジュリアン様が私のことを気遣ってくださるのはありがたいのですが、はっきり申し上げてそれは買い被り過ぎというものです。私はジュリアン様が思っておられるような人格の持ち主ではありません。これでも結構自分勝手な性格でして、どちらかというと他人のことより自分のことを優先する性質(タチ)なんですよ。ですから、ジュリアン様が仰られてるような理由で、ここに来たわけではないのです」

ジュリアンが言っていることは確かに事実ではあるが、彼が思っているほどカノンは自己を犠牲にしているわけではないしそのつもりもない。
むしろ自己満足を得る為だと言っても過言ではないくらいだとすら思っている。
過去の経緯を知らないジュリアンにそれを察してくれというのは無理な話だし、事情を説明するわけには無論いかないが、それであれば尚更当たり障りなく、かつしっかりとジュリアンの誤解を解かねばならなかった。

「仮に私がジュリアン様に何か負い目があったのだとしても、自分が嫌だと思えば私はここには来ませんでした。例えどんなにジュリアン様に請われたとしてもです。偉そうに言わせていただくなら、これは私自身が望んでいたことでもあるのですから、ジュリアン様にそのようにお気に病まれてしまっては却って困ってしまうのです」

「カノン……」

カノンはニコリと微笑んでから、言葉を繋いだ。

「ジュリアン様からお役御免を言い渡されるまで、私はジュリアン様にお仕えするつもりでいるのですが……」

「そんなこと言いません!」

ジュリアンは即座に断言して、大きく首を左右に振った。

「そんなこと言いません、絶対に……ですからこれからもずっと、私の傍に居てください。お願いします」

しっかりとした口調でもう一度そう繰り返しながら、ジュリアンは縋るような目でカノンを見上げた。
カノンはそんなジュリアンに微笑を返してから、

「ありがとうございます。私は今後も変わらずジュリアン様にお仕えしますことを、ここで改めてお約束させていただきます」

少し改まった風に頭を下げた。
それは同時に、この件についてこれ以上の気遣いは無用であるという再度の意思表示でもあった。

「いえ、御礼を言うのは私の方です。本当にありがとう、これからもよろしく……」

ジュリアンもカノンに倣うようにして、小さく頭を下げた。
どうやらカノンの意図はジュリアンにちゃんと伝わったらしく、言葉尻こそやや歯切れは悪いが表情は今までと一変して晴れやかなものになり、安堵の色がはっきりと浮かんでいるのが見て取れて、カノンも内心でホッと胸を撫で下ろした。
ジュリアンに下手に気を遣われるより、尊大に振る舞ってもらっていた方がカノンとしては楽なのである。
そういう意味ではかつての自分勝手でわがままで、他人のことなどお構い無しに何もかもを自分の思い通りにしようとしていたお坊ちゃまのジュリアンの方が、今のカノンにとってはよかったのかも知れない。
もっとも、それは甚だ勝手すぎる言い分でしかないのだが――。

「風が少し強くなって来ましたよ、中に入りましょう」

鼓膜を擽るさざ波の音が大きくなり、全身を撫でる風の勢いが俄に増した。
身を切るような寒風の季節はとうに終わったが、それでも夜間早朝にはまだ肌寒さを覚えることも少なくない。こんな夜中にこんなところでこれ以上風を受けていては、さすがに身体が冷えきってしまうだろうと、カノンはジュリアンに入室を促した。
だが踵を返しかけたカノンを、ジュリアンが呼び止めた。

「カノン」

「はい?」

カノンがジュリアンに向き直ると、ジュリアンは半瞬だけ躊躇うような素振りを見せてから、言った。

「キスしてもいいですか?」

カノンはまたもや目を丸くしたが、すぐにその表情を改めると、はいと答える代わりに僅かに身を屈めて目線をジュリアンに合わせた。
ブルートパーズに似た色調の青い瞳が嬉しそうに細められ、それがゆっくりと近付いて来る。やがてカノンの唇は、ジュリアンの柔らかな唇に塞がれた。
軽く重ねられただけの唇は、ほんの少しだけ冷たかった。

「さぁ、中へ入りましょう。本当に風邪をひいてしまいますよ」

唇が離れた後、子供を言い含めるような口調で言いながら、カノンはそっとジュリアンの手を取った。

post script
キリ番44444リクエストで書きました『消えない悲しみ 消せない記憶』の後日談の一幕です。
大人になろうと一生懸命なんだけどまだまだ子供で甘え癖が抜けないジュリアン様と、それを見守るカノンというシチュエーションが書きたくて書いてみました。
ジュリアン様はまだ16歳、どんなに背伸びをしてみたところで子供は子供。言ってることもやってることも矛盾だらけで当たり前だと思って、好き放題書いてしまいました。
本来立場的には下であるはずのカノンやソレントに甘えまくるジュリアン様というのが実は個人的にとっても好きなのですが、著しくイメージを壊してしまっておりましたら申し訳ございません。

Topに戻る>>